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コンテンツマーケティングとは?広告費をかけないマーケティング手法

マーケティングと一言で言っても、その手法は様々です。マーケティングを行う時には、自社の商材やターゲットに合ったマーケティング手法の選択が重要です。中でも、ウェブマーケティングの領域ではコンテンツマーケティングというマーケティング手法が注目されています。

目次

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングというのは文字通り自社のコンテンツ(情報)を活用したマーケティング手法です。自社コンテンツをオウンドメディア(自社保有の情報発信型ウェブサイト)や、アーンドメディア(外部口コミサイト、SNSなど)、ペイドメディア(広告費を支払って掲載するメディアサイト)に掲載することによって、見込み顧客を集客する手法です。

コンテンツを投稿する目的は集客になりますが、集客した見込み顧客を教育していくこともコンテンツマーケティングの重要な役割です。教育というと伝わりにくいかもしれませんが、マーケティングでいう顧客教育というのは、顧客に自社の商品やサービスを理解してもらうことを指します。

ウェブサイトを利用する場合は検索エンジン上での掲載順位が重要になるため、SEO対策を施すことも並行して行われます。SEO(検索エンジン最適化)を行うことによってキーワード検索での検索順位が上昇し、見込み顧客が検索したときにあなたのウェブサイトが上位に表示されます。

テキストだけではないコンテンツ

しかし、コンテンツマーケティングで使用されるのはテキストコンテンツ(ウェブページ)だけではありません。商品やサービスを紹介する写真コンテンツや動画コンテンツなどもマーケティングの上では一つのコンテンツと位置付けられます。

コンテンツというのは広告ではない、価値ある情報と位置付けられます。そのため、商品やサービスを説明する動画なども立派なコンテンツであり、そのコンテンツを使用したマーケティングはコンテンツマーケティングと呼ばれます。

さらにオンラインのコンテンツだけではなく、雑誌やハガキ、会報誌などを配布することも顧客に対して価値のある情報であればコンテンツマーケティングの一種といえます。

コンテンツマーケティングの基準

上で述べたように、コンテンツマーケティングと呼べるコンテンツは「顧客に対して価値ある情報」です。

お客様の中には、顧客に対してクーポンを配布したり、商品やサービスのカタログ、説明資料を配布したりしている方も多いはずです。しかし、そういったものはコンテンツマーケティングとは呼ばれません。そのようなコンテンツは顧客に対して価値ある情報を届けているのではなく、販促活動の一つとしての情報と言えます。

パーソナルトレーニングジムの集客を例に挙げてみましょう。

コンテンツマーケティング コンテンツマーケティングではない
自宅でできるトレーニング動画をInstagramに投稿する。 入会割引、期間限定キャンペーンの情報をInstagramで配信する。
ダイエットに効果的な食事の摂り方マニュアルを自宅へ配布する。 サービスの概要をまとめたパンフレットを自宅へ配布する。
姿勢改善による痩身効果についてのオンラインセミナーを開催する。 パーソナルトレーニングの内容について説明した動画を公開する。
無料でダウンロードできる、自宅で1人でできるトレーニングガイドブックを配信する。 無料でダウンロードできるパーソナルトレーニング概要資料を配信する。

このように、コンテンツマーケティングと呼べるかどうかは、そのコンテンツが

  • 顧客にとって有益な情報か
  • 商品やサービスを販売するためのアプローチか

に分けられます。コンテンツマーケティングを行うということは、見込み顧客があなたの商品やサービスに対して興味を持ってくれるまでは、こちらから積極的な売り込み営業を行わないということです。つまり、いわゆるインバウンドマーケティングの一種といえます。

コンテンツマーケティングは営業活動として行うものではなく、顧客購買行動のアイドマ(AIDMA)で言われるところのAttention(注目)とInterest(関心)に対して行うことがメインです。時には、顧客に思い起こしてもらうために情報を配信して関係維持を行うこともあります。

コンテンツマーケティングの配信メディア

コンテンツマーケティング配信メディア

ここまでコンテンツマーケティングの概要についてご紹介しましたが、ここからは実際にどのようなコンテンツマーケティングがあるのかをご紹介致します。先に述べた「コンテンツマーケティングはテキストだけではない」という言葉の通り、コンテンツマーケティングは顧客に価値ある情報を配信することが目的であり、配信メディアは多岐にわたります。

ウェブサイトにテキストコンテンツを投稿

コンテンツマーケティングの手法として一番メジャーなのが、ウェブサイトにテキストコンテンツを投稿するものでしょう。ウェブサイト上でテキストを投稿することによって顧客を教育し、自社の商品やサービスに対して興味を持ってもらうような活動が言えます。

ウェブ上のテキストコンテンツになるため、顧客が自分の好きな時間に閲覧でき、顧客の時間を奪うことを防げるのが大きな利点です。また、テキストだけではなく画像や動画を差し込むことにより、より詳しい内容について紹介できることもメリットです。

ここで間違えてはいけないのは、商品やサービスの売り込みのためにウェブ上にコンテンツを投稿するのではなく、顧客に有益な情報を提供するためにコンテンツを投稿するということ。弊社、福井マーケティング研究所でもコンテンツ投稿をしておりますが、サービスについての営業をするのではなく、マーケティングという考え方について事業に役立てられる手法をご紹介しています。

コンテンツSEOとの違い

ウェブに詳しい方の中には、コンテンツSEOという言葉を知っている方もいるでしょう。こちらも同じくウェブサイトにテキストコンテンツを投稿していく手法なのですが、コンテンツマーケティングと同義ではありません。

コンテンツマーケティングはあくまでも顧客に対しての価値提供が目的になっていますが、コンテンツSEOはGoogleやYahoo!の検索エンジンで自社サイトを上位表示するために行う手法です。上位表示しアクセス数を増やすことが目的になっているため、顧客教育とは少し切り離して考えなければいけません。

Facebook、Instagram等SNSへ写真や画像を投稿

昨今、ウェブサイトに力を入れたマーケティングよりも各種SNSを活用したマーケティングが注目されています。Facebook、Instagram、Twitterなどは多くの企業様が活用されているSNSメディアでしょう。

それらSNSメディアへ写真や画像を投稿することもコンテンツマーケティングの一種となります。写真だけではなくキャプション(テキスト)を使ったり、オリジナルで作成された画像を投稿することにより顧客に対しての情報提供が可能です。

自社のサービスや商品の概要説明ではなく、

  • その投稿を見れば実行できるもの
  • 投稿を見ながら勉強できる教材
  • 商品を活用している事例
  • お客様からの声(レビュー)

などを投稿することによって、顧客に対して有益な価値を提供できるでしょう。SNSへの投稿に際しても、商品やサービスの売り込みをするのではなく、あくまでも価値提供が目的であることを意識すべきです。

YouTube等への動画投稿

テキストや画像ではなく、YouTubeへ動画投稿することもコンテンツマーケティングの一種です。自社の商品やサービスを紹介する動画だけではなく、視聴者がそのまま実践できるような内容を投稿するのがおすすめです。勉強教材としてYouTube動画を活用している方も多いため、自社のサービスについて詳しく認知してもらうことが可能です。

また、最近では調べ物をするときにGoogleやYahoo!のウェブ検索ではなく、YouTubeで動画検索をするユーザーも増えてきました。そのようなユーザーに対して興味を引く動画コンテンツを配信しておくのも有効ですね。

企業側からすると「うちの事業はYouTubeは合わない」と思われているかもしれませんが、まずはユーザーの興味を引いて事業について知ってもらうことも重要です。その上で、見込み顧客となる方にとって有益と思われる情報(動画)を投稿していくことにより、しっかりと顧客教育のコンテンツマーケティングが可能となります。

メールマガジン(メルマガ)の配信

ウェブサイトやSNSにコンテンツを投稿するだけではなく、メール配信(メルマガ)を行うこともコンテンツマーケティングとしては有効です。

商品やサービスを購入してくれた人だけではなく、資料をダウンロードした人などもメールアドレスをリスト化しておき、そのリストに対してメールマガジンを配布するような手法です。これにより自社の商品やサービスを思い返してもらうと共に、時流に沿った訴求が可能になるため顧客に対してタイムリーな情報提供が可能です。

しかし、ここでも営業メールではなく、あくまでも顧客にとって有益な情報を提供することを目的にしなければいけません。時事ネタなどを交えつつ、顧客が困っているポイント、気になっているポイントに対しての解決策として商品やサービスの情報を提供するような仕組みです。

雑誌、会報誌、マガジン誌の配布

コンテンツマーケティングはオンラインだけではなく、オフラインの活用も重要となります。オフラインでのコンテンツマーケティング手法として雑誌や会報誌、マガジン誌の配布も有効。

商品やサービスについての概要資料、営業資料ではなく、あくまでも情報誌として配布することが重要です。自社ブランドの認知を促進する、覚えてもらうために配布したり、商品やサービスを忘れさせないために配布するものになります。

セミナーの開催

一般的にイメージされるコンテンツマーケティングとは少し離れるかもしれませんが、セミナーの開催もコンテンツマーケティングの一種に分類されます。これはオンライン、オフラインを問わずです。

セミナーというのはあくまでも情報を提供することを目的にしており、商品やサービスの紹介はごく一部に留められているものです。顧客が必要としているであろう情報を提供し、顧客自身にその悩みや問題点に向かい合ってもらうこと、その解決策を探すような行動に出てもらうことがセミナーの目的となります。

「無料で情報を提供するのは嫌だ」という方もおられますが、無料で詳しい情報を提供するからこそ、顧客は商品やサービスに対して興味を示してくれます。まずは顧客の興味を引くことが重要となるため、無料であってもできる限りの情報提供を行うことがコンテンツマーケティングの入り口です。

今、コンテンツマーケティングが注目されている

今、コンテンツマーケティングが注目されている

過去はコンテンツマーケティングというマーケティング手法を取っている企業は少なかったものの、最近はコンテンツマーケティングを実施している企業が増えてきています。マーケティング手法はたくさんあるのに、なぜここまでコンテンツマーケティングが注目されているのでしょうか。

デジタル広告(インターネット広告)の広告費高騰

コンテンツマーケティングが増えてきている要因の一つには、デジタル広告(リスティング広告やSNS広告)の広告費用が高騰していることが挙げられます。

以前は広告を配信して効果的に運用が出来ていれば、CPA(顧客獲得単価)も利益基準に収めつつ継続的な売上を上げることができていました。しかし、リスティング広告を始めとした多くのデジタル広告は掲載箇所がオークション制になっています。

つまり、資本をかけていけば広告掲載が出来るのですが、資本をかけられない中小企業は広告がなかなか表示されない状態が発生します。さらに、広告配信を行う企業が増えれば増えるほど入札単価は高騰していき、広告を表示するために多額の費用が必要になってしまいます。そうなると、一般の中小企業は太刀打ちができず広告の費用対効果が合わずに別のマーケティング手法を探す必要があります。

広告が顧客に嫌われ出した

また、ここ数年の顧客側の心理変化として広告嫌いが挙げられます。昨今は広告をブロックするためのアプリが開発されるなど、顧客が広告を嫌っていることは目に見えて分かります。

ここで重要なのは、顧客はただ単に広告が嫌いなのではなく、「広告はその商品やサービスの良い部分だけしか写していないため、実際に購入した後に良い物かどうかが判断できない」ことがネックになっている点です。無理に注意を引くようなキャッチコピーと過剰な効果訴求を行なっている広告が溢れ、本当に良い物かどうかを判断できないような状況になってしまっています。

動画を見ているだけでいくつも広告が表示されますし、何か検索すると広告ばかり表示される。さらに一回サイトを訪問したら何日も続けて同じ広告に追いかけられる(リターゲティング)。そういった広告過多な状況に顧客が不満を持っているのが現代。

そこで、企業としては広告による無理な接触ではなく、何か他の顧客接触を考えなければいけなくなったのです。

ユーザーレビューやリアルな情報へのニーズが増えた

広告を嫌う顧客が増えてきたと同時に、ユーザーレビュー(口コミ)や商品・サービスに対してのリアルな情報を求める顧客が増えてきました。そのものの良いところだけを示している広告ではなく、一般のユーザーが実際に購入した際の口コミの方が、購入検討者に取っては有益な情報だということです。

レビューなどは顧客自身に投稿してもらう必要がありますが、企業側としても顧客に対してのアプローチを行なっていかなければいけません。そこで取り入れられたのが、顧客に対して営業をかけるのではなく有益な情報を提供し、コミュニケーションを取りながら関係構築を行なっていけるコンテンツマーケティングです。

欲しいものが決まっていたとしても口コミを探している顧客はただ口コミを見たいのではなく、その商品に対して

  • 本当に自分に合っているものか
  • 今この段階で購入するのが適切か
  • 不具合や悪いポイントはないか
  • 価格に見合った価値があるか

といったポイントを探している傾向にあります。営業的な広告ではなく、顧客にマッチしたリアルな情報を提供する必要があるため、コンテンツマーケティングが相性が良いのです。

顧客は消費やサービスの深い部分に対して興味を持っている

総評になってしまいますが、コンテンツマーケティングが注目されている理由を一言で表すと「顧客は失敗したくないので、細かな情報を知りたがっている」ということです。

顧客は売り文句だらけの広告に飽きてしまい、企業側の発信よりも口コミを重視しています。これは事実なのですが、少し言い換えると「売り文句ではなく、よりリアルな情報を、今までよりも深く詳しく伝えていく」ことによって企業側のマーケティング活動が行えるということです。

この条件をクリアできる手法が、有益な情報を顧客に届けるコンテンツマーケティングという手法になり、昨今注目されてきました。

コンテンツマーケティングに有効なコンテンツ制作

コンテンツマーケティングに有効なコンテンツ制作

コンテンツマーケティングの概要については説明したとおりですが、では実際にどのような方法でコンテンツを作っていけば良いのでしょうか。顧客にとって有益な情報を提供するといっても、どのような情報が顧客にとって有益なのかどうかを判断するのは簡単ではありません。

ここではコンテンツマーケティングを意識したコンテンツ作りの方法について簡単にご紹介します。

コンテンツは5W1Hに分解して考える

コンテンツマーケティングを行うとき、そのコンテンツは5W1Hで組み立てていくことが重要となります。

  • Why:なぜ
  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Who:誰に
  • What:何を
  • How:どのように

Why:なぜ

まず最初に「Why(なぜ)」の部分を突き詰めます。「なぜ、このコンテンツを作るのか」「このコンテンツを作る目的は何なのか」をしっかりと考えた上でコンテンツ制作に入らなければいけません。このWhyの部分はコンテンツの根本になるため、コンテンツ制作を行うメンバー全員で認識をすり合わせる必要があります。

目的をはっきりとさせていないコンテンツは作成が難しいことに加え、顧客にとっても出口が見つからない曖昧なものになってしまいます。コンテンツマーケティングを成功させるためには顧客に対して満足感を与え、その先の情報に対して興味を持ってもらうことが必要です。

When:いつ

顧客がどういったタイミングでコンテンツと接触するかを考えておくのも重要です。何かキーワード検索した時に表示される物なのか、SNSのフィードに流すことで注目を集めるのか、それともオフラインを活用して自宅へ郵送することによって見てもらうのか。

顧客が情報と接触するタイミングを想定しておくことによって、その後の顧客行動を予測できます。情報を提供した後に顧客がどういう行動を取るのかを予測することによって顧客に対して先回りすることができ、顧客からするとスムーズに商品やサービスが紹介された感じを受け取ります。

Where:どこで

顧客がどこで情報に接触するかというのも大事なポイント。ウェブページなのか、SNS投稿なのか、メールなのか、ハガキなのか、そういった情報との接触場所を最初に決めておくことにより、より正確で効果的な情報を提供することができます。

どこで接触させるかは、顧客のターゲット像(ペルソナ)をイメージすることによって明確になっていくでしょう。ターゲットの年齢、住んでいる場所、大まかな収入、ライフスタイルなどをイメージすることにより、どのような場所で情報に触れられるのかを検討しておきます。

Who:誰に

当たり前ですが、コンテンツを作るのであれば、誰に対して情報を届けるのかを決めておかなければいけません。ここでいう「誰に」というのは見込み顧客などといったザックリした分類ではなく、より細かなターゲットを決めておく必要があります。

Whereのセクションでも挙げているとおり、ユーザーの年齢や居住地、趣味嗜好などを想像し、ターゲット像(ペルソナ)を細かく設定しておきます。マーケティングでよく言われるのですが、100人中100人の顧客全てに対しての情報ではなく、その中の1人を狙い撃ちした情報がマーケティング効果が高くなります。「これは私のことだ」と顧客に認識してもらえるようにターゲット像を絞り込まなければいけません。

What:何を

上記の条件が設定できたら、やっとここで何を伝えるか、その情報の中身を考えます。ターゲットとなる顧客が求めている情報はどのようなものなのかを検討し、その情報を作成します。情報はユーザーの需要を満たすため、網羅的、かつ専門的なものが求められます。

商品やサービスを販売したい気持ちがあったとしても、その気持ちはグッと抑えてあくまでも顧客に対して有益な情報が届けられるように意識しましょう。1番最初にWhyのセクションで設定した目的を忘れてしまっては元もこもありません。

How:どのように

コンテンツを配信できるチャネルは様々です。ウェブサイトに投稿するブログだけではなく、SNSへ画像と一緒に投稿することもできますし、テキストコンテンツではなく動画にしてYouTubeへ投稿することもできます。さらにはオンラインではなく、ハガキや雑誌などを活用してオフラインでのマーケティングも取り入れられるでしょう。

最初にターゲットとなるユーザー像をはっきりさせておくことによって、どのようにコンテンツを届ければ一番効果的かが判断できます。

コンテンツマーケティングを取り入れるメリット

コンテンツマーケティングを取り入れるメリット

コンテンツマーケティングはマーケティング手法として優れたものですが、それは何も販売売上が爆増するという数字だけの意味ではありません。もちろん、最終的な売上を意識しておくことは大事なのですが、それだけであればコンテンツマーケティング以外にも様々な手法があります。

ここではコンテンツマーケティングを実施することによるメリットについてご紹介します。

コンテンツが資産として残る

リスティング広告を始めとしたデジタル広告、雑誌や新聞に掲載する広告など、広告というものは一過性のものであり、掲載期間が終了すれば消えてしまうものです。どれだけ費用をかけたとしても掲載期間(クリック数など)の上限は費用によって決まっており、永遠と広告を出し続けるのは現実的ではありません。

しかし、ウェブサイトやSNSに投稿するコンテンツは削除しない限り残り続けます。一度作成してしまえば1年後も10年後も、若しくはそれ以上に長い期間でも残り続けるものになります。

コンテンツを作成するのは簡単ではありませんが、作り込んだコンテンツは長期間に渡って顧客教育や集客に大きく役立ち、企業にとって大きな資産となります。

低コストで大きな費用対効果を期待できる

コンテンツマーケティングは、広告のように多額の費用をかけ続ける必要がありません。掲載箇所がオークション形式になっていることもなければ、毎月掲載費用がかかるようなものでもありません。自社ウェブサイトやSNSアカウントなど、あくまでも自社の管轄内で行うマーケティング手法になるため、急激にコストがかかるようなマーケティング手法ではないのです。

低コストで始められるマーケティング手法ではありますが、上のセクションでも紹介した通りしっかりと設計されたコンテンツは長期間に渡って集客や顧客教育に役立ちます。つまり、少ないコストで長期的に大きな売上を期待できるマーケティング手法と言えます。

コンテンツの作成に費用や時間はかかりますが、長期視点で考えればかなり費用対効果の高いマーケティング手法です。

顧客ロイヤリティを高めた2次拡散

コンテンツマーケティングは顧客にとって有益な情報提供が目的となるため、その商品やサービス、会社、ブランドに対して深く知ってもらうことが可能です。つまり、それだけ深く情報を知ってもらいながら商品やサービスを利用してもらうことによって、顧客をファンに育て上げることができるのです。

ファン化してくれた顧客の多くは、その商品やサービスを他の人にも伝えたくなるのが心情です。顧客ロイヤリティを高めた状態で長くコミュニケーションを取ることができれば、顧客が新しい顧客を呼び込んでくれる可能性も高まるということ。

顧客と一緒に成長できる事業となっていくため、コンテンツを運用することによってブランディングにも繋がります。

潜在顧客に対してのアプローチができる

一般的に顧客は顕在層と潜在層に分けることができます。

  • 顕在層:明確に欲しいものが決まっている顧客
  • 潜在層:購入したい商品やサービスは決まっていないボンヤリ顧客

市場にはこのように2種類の顧客がいます。

顕在層に対しては広告などの手法が効果的かもしれません。購入したいものが決まっている状態のユーザーなので、ストレートに欲しいものを紹介できれば即購入してくれる可能性があります。しかし、潜在層の顧客は自分に何が必要かもはっきり分かっていない状態であるため、いきなり商品を紹介しても嫌煙されがちです。

そこで、コンテンツマーケティングを行うことによって、その潜在層が悩んでいる、困っている事象に対しての解決策を提示してあげることが可能になります。一見すると自社の商品やサービスに関係ないと思われるような検索ニーズであったとしても、そこで顧客と接触できるというのは大きなメリット。

顧客の多くはこの潜在層に分類されるため、まずは接触を図りながら情報提供を行い、購入に至る前の関係構築をしていきましょう。

企業の人材成長につながる

コンテンツマーケティングで活用できるコンテンツを作るためには、かなりの時間と労力を要します。商品やサービスの表面的な情報を発信するのではなく、顧客に求められている情報をまとめ、顧客にとって有益な形で提供する必要があるからです。

このコンテンツづくりを自社で行うことができれば、社員の方は自分たちの顧客のニーズに深く向き合うことができ、今までになかった顧客への提案ができるようになるでしょう。ただの売り込みではなく、顧客に愛される営業ができるようになることで、企業として盤石な体制づくりができるかもしれません。

コンテンツマーケティングに向いているビジネス

コンテンツマーケティングに向いているビジネス

コンテンツマーケティングの概要や種類、メリットについてお伝えしましたが、では実際にコンテンツマーケティングを実施した方が良いビジネスにはどのようなものがあるのでしょう。マーケティング手法は何でもかんでも使えば良いというものではなく、ビジネスの種類によってマッチするもの、しないものが分かれます。

革新的な商品で、顧客の理解が必要な場合

ここ最近、スタートアップベンチャーが増えてきていることにより、今までにない全く新しい商品、サービスを開発して事業を行っている企業様も多いでしょう。革新的な商品は今までの市場をガラッと変える力を持っています。しかし、革新的で真新しいものであるからこそ、その商品やサービスを顧客に認知してもらうことが重要です。

当たり前ですが、人は自分の知らないものを探すことはできません。自分が知らない商品の便利なポイント、使い方、利用シーンなどをイメージすることはできないのです。ここがネックとなり、革新的な商品は顧客に理解してもらうまでに多大な労力がかかります。

そういった時にコンテンツマーケティングを行えば、顧客教育を行いつつ商品やサービスの認知を拡大していくことが可能です。コンテンツマーケティングは商品やサービスを直接探している人ではなく、ある一定の悩みや困りごとを解決したい人に対してその問題を解決する情報で接触します。つまり、あなたの商品やサービスを知らない人とも繋がることが出来るのです。

革新的な商品やサービスの場合、そのものがどのような顧客ニーズを捉えているのかを分析し、そのニーズ(需要)に沿ったコンテンツを届けていくことによって顧客を獲得できるでしょう。

商品やサービスのブランディングを行いたい場合

商品、サービスそのもの自体は存在しているものの、販路を拡大するためにブランディングが必要な場合、コンテンツマーケティングは大きく役立ちます。

マーケティングの中でいうブランディングとは、突拍子もないクリエイティブなデザインで拡散するものではありません。「〇〇と言えばコレ!」と顧客から覚えてもらうことがブランディングと言えます。つまり、顧客に対して深く商品をアプローチしていき、そのジャンルの中での認知度を獲得していくことがブランディングなのです。ブランドとして認知してもらえれば、他の商品に埋もれることもなく、顧客はあなたの商品を選択肢の一つに入れてくれるでしょう。

といってもブランディングは簡単なことではありません。コンセプトの軸を明確にし、あなたの商品やサービスについて顧客に深く認知してもらう必要があります。さらに、既存顧客に忘れられないように定期的な接触が必要になるのです。これは広告も含めての戦略です。

コンテンツマーケティングにより潜在的な需要を捉え、顧客が何かふと検索したときにあなたのブランドが目に入る状態を作らなければいけません。これには、顕在的な検索を拾う狭い戦略ではなく、潜在的なユーザーに認知させるために面を取る戦略としてコンテンツマーケティングが有効です。

商品やサービスのリピートサイクルが長い場合

パーソナルジムや飲食店などのように顧客のリピートサイクルがある程度短いものの場合、原因不明のお客さん離れは起きにくいかもしれません。しかし、インテリア家具、贈答品、車などは購入頻度が高いものではなく、購買決定までに時間がかかる可能性があります。

リピートサイクルが長い商品の場合、一度商品を購入してくれた顧客があなたのことを忘れてしまっている可能性があります。顧客に忘れられないためにも、ウェブサイトのコンテンツ等だけではなくメールマガジンの配信や、ハガキなどのコンテンツマーケティングを実行する必要があります。

また車や家など、そもそも高価なもので購入決定までの期間が長くなりがちな商品の場合、コンテンツを配信することにより適切な情報を提供し、よりあなたの商品に興味を持ってもらうことが有効です。商品やサービスの特徴や魅力が顧客に伝わることによって、そのコンテンツが購入の後押しになる可能性があります。

コンテンツマーケティングを活用して継続的な売上を上げる

この記事では、コンテンツマーケティングの概要から配信先メディア、コンテンツの作成方法、コンテンツマーケティングのメリット、向いているビジネスまでご紹介しました。

マーケティングと名前がついていると、どうしても多額の費用がかかる広告のようなイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、そもそもマーケティングというのは売れるための仕組みづくりです。その仕組みを作る施策の一つとしてコンテンツマーケティングというものがあります。

コンテンツマーケティングはユーザーに対して有益な情報を提供し続けることによって

  • 潜在的なニーズに訴求ができる
  • 見込み顧客に対して教育(情報提供)ができる
  • 顧客に忘れられないブランディングができる
  • 購入意思の背中を押すことができる

など実際の売上に結びつく大きな効果を持ち合わせています。さらに、コンテンツを資産としてためていくことによって、一過性ではなく継続的な売上を積み上げていくことが可能です。

これは中小企業にも取り入れられるマーケティング施策の一つなので、ぜひ積極的にコンテンツ作りに励んでいきましょう。

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