2020年を超えてからというもの、デジタルネイティブ世代(インターネットの利用が当たり前になっている世代)が消費者の中心となってきています。多くの40代はインターネットで検索して物を買うことに抵抗がありません。
さらに、現代の20代、30代、40代はSNSの活用に慣れています。時に用事がなくてもFacebookやInstagram、Twitter(X)を閲覧し、何か良いなと思うものがあったらタップして詳細を見てみる。そんな行動が当たり前。
つまり、多くの消費者がSNSを閲覧しているユーザーであるため、昨今の事業を成長させるためにはSNSを効果的に活用できるか否かが大きな鍵を握っているということです。
SNSの特性を理解した運用
SNSと言ってもその種類は多岐にわたります。ただ、事業で活用しやすいのはFacebook、Instagram、Twitter(X)、YouTubeでしょう。ユーザー数もかなり多く、たくさんの企業が広告を出稿しているため、一定の成果につながっているSNSです。
ただ、SNSといえばどれでも良いのかというとそうではありません。それぞれのSNSは投稿する情報に違いがあり、閲覧しているユーザー自体にも違いがあります。そのため、自社のビジネスモデルにマッチしたSNSを選定することが重要です。
Facebookは比較的古くからあるSNSで、ビジネス利用も進んでいるSNSです。個人アカウントだけではなく、Facebookページという機能があり、多くの企業はFacebookページを活用して情報発信しています。
Facebook国内月間アクティブユーザー数は2,600万人。利用者の年齢を確認してみると、利用率が一番高い年代は30代で45.7%。男女比を見てみると、男性34%、女性31%と女性に比べて男性が多く利用しているSNSメディアであることがわかります。
つまり、Facebookで何か情報発信したいのであれば、自社の顧客像(ターゲット)が30代以上の男性であればマッチしているといえます。逆に20代、30代の女性をターゲットとしたビジネスモデルの場合、Facebookで成果を上げるのは難しいでしょう。
InstagramもFacebookと同じMeta社が運営しているSNSです。サービス開始時から順調にユーザー数が増え、日本でもかなり多くの人が利用しているSNSとなっています。美容、飲食、日用品、教育、情報商材とジャンルを問わず多くの投稿が確認でき、ビジネスを展開する上でInstagram運用を取り入れるのは当たり前となってきました。
Instagramの国内月間アクティブユーザー数は3,300万人とFacebookよりも多い数字となっています。利用率が一番高い年代は20代で78.6%。と言っても、10代から30代、40代まで幅広い年齢層に利用されています。男女比を確認してみると、男性42.3%、女性54.8%と女性が多く利用しているSNSです。
Instagramはさまざまな情報が発信されており、InstagramのAIがユーザーにマッチした投稿をおすすめとして表示するような仕組みとなっています。そのため、事業を始めるのであればとりあえず導入したいSNSです。
Twitter(X)
Twitterも随分と前からメジャーSNSとして活用されています。今はTwitterではなくXという名前になりましたが、基本的な機能はTwitter時代と変わらず利用できます。Facebookとは違い一人でアカウントをいくつも作成することができるので、事業ごとや店舗ごとにアカウントを作成して運用されている企業様が多いですね。
Twitterの国内月間アクティブユーザー数は6,600万人で、SNSサービスの中でもかなり多いユーザー数となっています。利用率が一番高い年代は20代で78.6%。若年層が多いイメージがありますが、40代〜50代でも約40%の方が利用していおり、幅広い年齢層に利用されているSNSです。
Twitterは多くの場合、情報発信に使われます。上記の通り個人アカウントだけではなく、事業ごと、店舗ごとにアカウントを作成して運用されているため、専門性の高い情報を発信してその情報に興味を持つユーザーをフォロワーとして抱えることで、SNSプロモーションが上手く行っている例がたくさんあります。
また、Twitterは他のSNSに比べて更新頻度(投稿頻度)が高いことも特徴です。短いテキストで投稿するSNSであるため、作り込んだ文章を投稿するというより、日々の気づきや学びを気軽に投稿するアカウントにフォロワーがたくさんついています。
YouTube
YouTubeはGoogleが運営している動画投稿サービスです。かなり古くからある動画投稿サービスで、他のSNSとは違いいまだにブラウザで利用されているケースも多くあります。YouTubeというとYouTuber(ユーチューバー)をイメージされるかもしれませんが、ビジネスシーンでの利用もたくさんあります。
YouTubeの国内月間アクティブユーザー数は7,120万人。コミュニケーションツールとして利用されているLINEに次いで国内2位のユーザー数を誇るSNSです。利用率が一番高い年代は20代で97.7%。60代も60%以上の利用率となっており、年代問わず利用されているSNSといえます。
YouTubeは単純にYouTubeからの広告収益のために動画配信をするYouTuber的な使い方ではなく、ビジネスシーンでも利用が可能です。仕事の風景を配信したり、求人に関する情報を発信したり、専門的なビジネスをしている場合は解説動画なども評判が良いでしょう。
また、YouTubeに動画を公開し、その動画をホームページ等へ埋め込むことも可能です。動画の保存領域としてYouTubeを活用している例も多くあります。
SNSはユーザー間のコミュニケーションを意識する
一般的にホームページは自社の情報を掲載して、検索してくれたユーザーに対して情報を表示するような形となるため、どちらかというと待ちの戦略となります。それに対してSNSはこちらからの発信が起点となる、攻めの戦略と言えるでしょう。
情報発信をしつつ、興味を持ってくれそうなユーザーに対してはこちらからフォローしてメッセージするなど、こちら起点のアクションを取れるのが大きなメリットです。そのため、SNSをただ単に情報投稿ツールとしてだけ利用するのは勿体無い。ユーザー間のコミュニケーションを意識した運用が大事です。
ターゲット(顧客や求職者)が興味を持ってくれそうな情報を発信しつつ、ターゲットとなるユーザーを見つけた時には積極的にコミュニケーションを取っていきます。いいねをしたり、コメントをしたり、DMでやり取りをしたり。
ターゲットとなるユーザーとコミュニケーションを取ることで、そのターゲットの周りにいる同じような属性のユーザーにもアプローチが可能になります。また、SNSは機械学習されているため、コミュニケーションを取っているアカウントと似たアカウントを積極的に紹介してくれるようになります。(アカウントがジャンル認識されることによる属性分類)
コミュニケーションが取れる体制を作り、SNSをビジネスに有効活用していきましょう。